Neverwhere by Neil Gaiman

Neverwhere by Neil Gaiman

今はニール・ゲイマンのNeverwhere読んでるんだけど、お話~!って感じのスピード感。 こういう感じの本を読むのは久々なので、えっまだ本最初の方だけどこんなに色々起こって大丈夫?ってなってる。 ニール・ゲイマンの色々説明しない癪だけど小気味よい不親切さ。中二ハート沸き立つ!(04/03/2020…
田辺聖子『言い寄る』『私的生活』『苺をつぶしながら』

田辺聖子『言い寄る』『私的生活』『苺をつぶしながら』

読了。風邪でぼやっとしていたので、頭使わなくても読める日本語で読書。田辺聖子のおんなのこころを描く手腕に唸る。昭和50年代の話なので当時の男女観に少々辟易する部分もあるが、それを補って余りある乃里子の自由さと誇り高さ。 『言い寄る』乃里子、美々、五郎、剛などの魅力的な登場人物と下手するとドロ沼ともな…
‘Innocent Eréndira and Other Stories’ by Gabriel García Márquez

‘Innocent Eréndira and Other Stories’ by Gabriel García Márquez

『エレンディラ』とその他の短編集、読了。マルケスの長編小説の醍醐味としては流れに飲まれる喜びがあると思うのですが、短編は入り口でぐるぐる回されて迷路にポイッと放り込まれて目が回っている間に出口に辿り着く感じ。『エレンディラ』はその中でもしっかり分りやすいプロットがあり流れのある方ですが、如何せん10…
池澤夏樹『きみのためのバラ』

池澤夏樹『きみのためのバラ』

読了。初読の作家さん。福永武彦のご子息だということしか知りませんでした。 世界の広がりを平らかに感じられる短編集。深読みが不要な理知的で整った文章。 表題作は、若き日に見た世界の奥深さと輝きを年齢と時代を重ねて振り返る、光の一滴のような一作。美しい。 『ヘルシンキ』のしんしんと内側から蝕まれるような…
皆川博子『U 』

皆川博子『U 』

読了。運命に歪められ人智を超えた域にまで引き伸ばされた二つの命は時代を超え戦争を生き抜きながら、神、民族、文化、歴史が魂に刻む刻印の深さの不条理さを問い掛ける。二人が死と命を内包する時間そのもののような地底と海底で静かに繋がる時「生きる」という事の本質が垣間見える。 (11/11/2020 過去のツ…
The Remains of the Day by Kazuo Ishiguro

The Remains of the Day by Kazuo Ishiguro

カズオ・イシグロ『 日の名残り』読了。 職務と雇主への滅私的なまでの献身を回顧する執事の独白。 意を異にしながら雇主の意思に従った、あるいは職務を優先すべきとして想いを寄せる女性を蔑ろにした、それらの行動の説明が事実なのか後付けの自己正当化なのか曖昧なのは恐らく意図的。 スティーヴンスにとっては職務…
皆川博子『少女外道』

皆川博子『少女外道』

読了。 戦争、歪んだ家族関係、鮮烈な性的原体験などにより生の迷路を彷徨い続ける人々が死と闇へと惹き付けられていく足取りを美しくほの昏い筆致で描く。閉鎖した少女性と生命との相容れなさ、狂気と死の緩やかで抗い難い吸引力。生は凄惨たる戦場であり死の幻影はしばしば美しい。 『有翼日輪』強烈な恋情に鷲掴みにさ…
Nocturnes by Kazuo Ishiguro

Nocturnes by Kazuo Ishiguro

カズオ・イシグロ『夜想曲集』読了。 理想と現実の間の大いなる流れの中、頭だけ出して遠い岸の光を眺めながら、流れに逆らえずにずっと同じ場所で揺蕩っているような物語たち。 夢に生きる人々の無意識の選民意識、手に入ったように見える夢の嘘っぽさ、嘘っぽい光の為に犠牲にする愛や誇り、自分を理想の自分に至らしめ…
We Have Always Lived in the Castle by Shirley Jackson

We Have Always Lived in the Castle by Shirley Jackson

シャーリイ・ジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』 読了。 ひ~不穏!不穏!最初から最後までずーっと不穏! ざらっとした悪意、陰鬱さ。閉塞した美と濁りなき憎悪。 読書で久々に本当に心臓がばくばくした。多分私、嫌悪の対象がメリキャットと似てるのでは…。 Pure, potent & poison…