皆川博子『少女外道』

読了。 戦争、歪んだ家族関係、鮮烈な性的原体験などにより生の迷路を彷徨い続ける人々が死と闇へと惹き付けられていく足取りを美しくほの昏い筆致で描く。閉鎖した少女性と生命との相容れなさ、狂気と死の緩やかで抗い難い吸引力。生は凄惨たる戦場であり死の幻影はしばしば美しい。

『有翼日輪』強烈な恋情に鷲掴みにされた人生。

『アンティゴネ』戦争という理不尽な暴力に奪われた美、生きるという戦い。

『標本箱』恋。 生まれてしまった不幸。

『隠り沼の』要されず生きることの難しさ。

(11/11/2020 過去のツイートから転載)

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