Capote (2005)

Netflixで映画Capote観ました。文学作品だな…。 カポーティの嘘と人心を操る巧みさ、狡さと傲慢、それをぎりぎりで相殺する、弱さを含んだ魅力。 名誉欲も情も良心も侮蔑もすべてが同時に成立し得て、そのどの面を見ているのか分からなくなる。多分本人も。

彼を愛する人達は彼を内心少し責めながら、でもそしてその汚さが彼の魅力の一部でもあると分かっているから(そして多分、自分が彼でもそうするかも知れないという思いがあるから)はっきり糾弾できない。 そしてそれをずっと一歩引いた視点で観察し続けるカメラ。ワイエスの絵を思わせる静かな画面。

そしてとにかくフィリップ・シーモア・ホフマンがすごい。

(11/11/2020 過去のツイートから転載)

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